古き良きリトアニア 歩いてみるとわかる首都ビリニュスの美

こんにちは!ノマドワーカーのゆきおです。^^

 

リトアニアの首都ビリニュスの旧市街のホテルで休息した後は、

市内をの~んびりとうねり歩いてみることをお勧めします。^^

 

街の全体像が見えてくるだけでなく、

市民の素朴な国民性や生活を楽しむ姿が見えてくるからです。

 

市民の台所/伝統市場・・・ハレス市場

旧市街のホテルから細い路地を数分歩くと

広い通りにでます。

 

その通りの向こう側に

デパートのようにもみえる大きな建物が見えます。

たくさんの人が出入りしているので

中に入ってみると、

天井が15メートルくらいあるドームのような

屋内市場が広がっていました。

 

よく見ると、

中には、さまざまなお店がずっと奥まで

続いてました。

 

パン屋もあれば肉屋、チーズ屋、

漬物屋、ケーキ屋・・・

 

そうです、

ここは食料品を中心とした伝統スーパーマーケットだったのです。

 

年齢層の高い方が比較的多く見られますが、

おしゃれなカフェ店やスイーツ店もあるせいか

若者も少なからず出入りしてます。^^

 

実はここは、

ビルニュス市内の南に位置する有名な市場で

『ハレス市場』といいます。

 

 

リトアニアの首都ビリニュス旧市街の南に位置する、

ビリニュス市民の台所といえます。

 

野菜、肉、乳製品や日用品など、

何でも揃う地元の人のメインマーケットです。

 

このハレス市場は、1906年にオープン。

なんと110年以上続いていて地元民の胃袋を満たしてきました。

 

市場のある建物は、

18世紀末の領主の館を使用しているそうで

改修を繰り返してきたとのことです。

 

ドーム状になっているので、

とてもゆったりしていて、のんびりと買い物が楽しめます。^^

 

日本ではなかなか手に入らない

巨大ピクルスや、

多種多様なチーズ

そして豪快な肉のかたまりなど

見ているだけで食欲が増してきます。^^

 

奥行が80メートルくらい、

横幅も40メートルくらいと

かなり大きめドームといえます。

 

ぼくは、ちょうど空腹状態だったので

ピクルスを一本買ってぼりぼり食べました。

ビールにピッタリでしたよ。^^

 

冬場は、お店はとてもあたたかく

陽気な店員のおばさんもおおく、

日本人にとってはとても珍しいチーズや

野菜など、見てるだけでも楽しめます。^^

 

調理の不要なものは、

食べ歩きも可能なのでリトアニアの首都

ビルニュスへ旅行することがあれば、

ぜひ立ち寄ってみて下さい。^^

 

現代型スーパーマーケット『iki(イキ)』

伝統市場とは別に現代風のスーパーチェーン店も

街のところどころにあり、とても便利です。^^

ちなみに、『iki』とは日本語で

『じゃあね、またね』という意味です。

 

とても広いスーパーマーケットなので

たいてい物は揃います。

 

ただ、ひとつ注意点があります。

日曜日の15時以降は、

アルコール類は一切販売しないのでご注意ください。

ちなみに、これはリトアニアの法律のようです。

もちろん、バーに行けば手に入りますが。。。

 

それからもう一点注意点があります。

 

会計は、店員のいるレジと、無人レジがありますが、

店員レジは人がいないことがよくあります。

 

そんな時は、無人レジを使います。

 

バーコード読み取りなのでとても簡単に利用できますが、

なれないと少し戸惑うことがあります。

 

まず一点は、小銭が使えないことです。

使えたのはお札かカードでした。^^;

 

僕が初めて利用したときは、

小銭しかなかったので、

そばにいた親切な客が両替してくれました。

 

もう一点は、

パンの分類が適当であることです。

 

実は、さすがヨーロッパだけあって

菓子パン、総菜パンなど種類が非常に多いのですが、

問題はその会計方法です。

 

店員のいるレジなら気にすることないのですが、

無人レジの場合、おおまかな分類なので

自分で選ばなくてはならないんです。

 

まあ、適当に選べばそれでいいのですが、

実際の陳列価格とは微妙に違うので少し戸惑います。^^;

 

でも、まあお国柄でそこまで気にしないのでしょう。^^

 

冒頭にも御伝えした通り

このスーパーは規模は大小いろいろありますが、

たくさんあるので長期滞在では重宝してます。^^

 

絶対にはずせない観光スポット~夜明けの門~

リトアニアのビリニュスに訪れたら

絶対に訪れたい観光スポットのひとつが

『夜明けの門』です。

まさに旧市街にあるので

当然徒歩でいけます。^^

 

シーズンにもよりますが、

大混雑ということはなく

普通に入れます。

 

元々は、

夜明けの門という名前ではなく、

「クレヴァ門」とか「メディニンカイ門」などと

呼ばれていたそうです。

 

ヴィリニュスの南に位置する

クレヴァ城(現在のベラルーシ領)やメディニンカイ城に続くもんであったことから、

つまり「クレヴァ門」と「メディニンカイ門」として知られていたと言われています。

 

「夜明けの門」と呼ばれるようになったのは20世紀に入ってからのことです。

 

ヴィリニュスにはかつて9つの門があったそうですが、

現在残っているのはこの門だけで、

他の8つは全て18世紀末に当局の命令によって破壊されてしまったそうです。

 

とても荘厳な門構えなだけに

一つだけというのはとても残念ですが、

それだけに非常に貴重な門といえますね。^^

 

この門は10m程度のトンネルようになっていますが、

そこをくぐると、両脇に石造りの建物がすきまなく

立ち並び、石畳の通りがまっすぐ続いており、

中世ヨーロッパを堪能することができます

 

歴史のつまった夜明けの門~旧市庁舎

ビリニュス旧市街そのものは

リトアニアの歴史の宝石箱といえますが、

 

僕からみると、

夜明けの門を入って

旧市庁舎までの約300メートルは

まさに宝石中の宝石といえると思います。

 

その理由は、

リトアニアの歴史は、

やはり宗教と切っても切れない関係があって、

有名な礼拝堂や大聖堂の多くがここに集中して

建っていることです。

 

僕自身、

実はあまり歴史に詳しくはないのですが、

それでもここを歩くと、

それぞれの建造物に畏敬の念を感じます。

 

ゆきお

ヴィルニュス旧市街は1994年にユネスコ世界遺産に登録されているくらいですから

 

 

 

 

夜明けの門の礼拝堂

 

 

たとえば、この礼拝堂ですが、

17世紀に外敵から都市を守るためにカルメル会の修道士が城門の上に礼拝堂を建てたと言われてますが

同時に、旅行者を保護するためにも使用されてきたそうです。

 

この礼拝堂には、

聖母マリアのイコン(聖像)があり、

たびたび奇跡をおこす聖像として崇められてたそうです。

 

現在でも、たくさんの信者が心をこめて祈りをささげています。

 

1993年には、

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世もこの聖なる場所を訪れ

祈りをささげたことで有名です。

 

美しい聖三位一体教会

夜明けの門をくぐってすぐに見えてくる教会です。

 

18世紀後半に建設されたのは、

古典主義とバロック様式を取り入れたとても美しい教会です。

 

教会の内部は、

ロココ調の装飾が施された豪華な木彫りと

金めっきで飾られていてまさに荘厳です。

 

教会内には、

なんと7000本ものパイプを使ったパイプオルガンが設置されており、

1912年まで世界最大のオルガンとして知られていたそうです。

 

またこの教会では、

3月31日から8月30日までの期間、

毎週日曜日の17時から「Music for Church」というコンサートが開催されているそうです。

 

僕は都合が合わずまだ行ったことがないので、

近くいってみるつもりです。^^

 

さらに、

塔の最上階は展望台になっていて、

市内を一望することができます。

 

実はこの教会は、

ウクライナ・カトリックという特別な宗派に属しているそうで、

この宗派は、ローマ法王に仕えつつ、東方正教の儀式を残している

非常に珍しい宗派と言われているようです。

 

カトリックと東方正教はどちらかというと

相反する印象があっただけにすごく不思議な気がします

 

外観はシンプルで中は荘厳な聖テレサ教会

ここも夜明けの門に比較的近い場所にある教会です。

 

御覧の通り、

外観はいたってシンプルですが、

一旦中に足を踏み入れてみると、

そのイメージはガラリと変わります

1650年に完成したカトリック教会は、

初期バロック様式建築物の中でも素晴らしいものの一つと評価されているようです。

 

この建造物は、

スウェーデンの砂岩や花崗岩や大理石など

高級な建築材料を使用して建てられていて

どちらかというとずっしりとした重厚な印象です。

 

一方内装はロココ様式で、

彫刻やフレスコ画が飾られ、美しく装飾されています。

 

中でも、最も美しいのは大祭壇です。

御覧の通り、円天井や壁には聖テレサの人生が描かれ、

その美しさに圧倒されそうですね。

 

実はこの教会、

ガイドブックにはあまり詳しく載っておらず、

知る人ぞ知る人気スポットの一つです。

 

教会の中に入るって、

日本人にとっては、少しためらいがちですが、

もともと誰でも出入りする場所でもあるので

訪れた際はためらわず是非内観してくださいね。^^

 

数奇な運命をたどった聖カジミエル教会

 

 

ピンク色の教会は、聖カジミエル教会と呼ばれます。

旧市庁舎の広場をはさんで目の前にあるのでとても目立ちます。

 

普段は日曜日以外は閉鎖されているので滅多に入ることはありませんが

一度だけ偶然扉があいていたので踏み入れたことがあります。

 

この教会は、もともとリトアニアの守護聖人カジミエルを祀っており、

教会の最上部には王冠が飾られています。

 

1604年から1635年と約30年の歳月をかけて、

イエズス会によって建てられたこのバロック建築は、

ヴィリニュスで最初に建てられたモデルとして注目されているようです。

 

ところが、その後いくども改修が行われきたそうです。

 

教会の十字架はラテン十字形をしており、

以前はタマネギ型のドームが付いていましたが、

現在では王冠に変わっています。

 

長い年月をかけて作られたこの教会、

1655年にはロシア軍の攻撃によって焼失してしまいます。

 

その後、1707年と1749年にも再び焼失しましたが、

18世紀半ばにTomas Žebrauskasらによって再建されたそうです。

 

そして19世紀には、

今度はフランス軍がこの教会を穀物庫として利用するために、

祭壇や彫像を破壊しました。

 

ゆきお

戦争になると、

文化財はいとも簡単に破壊され、焼失してしまうもんなんですね。

 

 

その後、宣教師によって修復されたものの、

彼らは追放され、教会はついに空き家となったそうです。

 

1839年からは、

ロシア正教会によって改築されたのですが、

第一次世界大戦が始まると、

ドイツ軍によって1915年からはルター派教会、

1917年からはカトリック教会、

そしてようやく1919年にはイエズス会に戻されたそうです。

 

これでようやく落ち着いたと思いきや、

1949年にはソ連によって再び穀物庫として利用され、

1963年から無神論博物館になり。。。

 

1991年にリトアニアがソ連から独立しようやく

現在の姿に戻ったそうです。

 

そういった目でこの教会を見ると

数奇な運命を切り抜けてきた教会になおさら

畏敬の念を感じます。^^;

 

大きな広場を見つめる旧市庁舎

広場に面するこの市庁舎は、

14世紀末に建てられ、

18世紀末には古典主義様式に改築されて現在に至るそうです。

さすが、旧市街の中心だけあって、

広々としています。

そして、街並みが一望できて壮観です。^^;

 

いかがでしたか?

リトアニアという国は、

外国の干渉を直に受けながらも

自国の誇りを捨てずに歴史の幾多の困難を乗り越え

現在の美しい景観を継承してきたんだなあと体感できました。

 

是非、あなたもリトアニアを訪れる機会がありましたら、

この旧市街を自分の足で歩いて感じてください。^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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